「二人だけで生きたかった」を読んで

1991年(平成3年)6月9日にNHKスペシャル「二人だけで生きたかった〜老夫婦心中事件の周辺〜」が放送され、「NHKアーカイブス」で放送されたのは、2003年(平成15年)7月13日だそうです。

息子が結婚して別居後、二人で暮らしていた夫婦の妻が66歳と言う若さなのに認知症になってしまう。夫は、出来る限り在宅介護するが、徘徊がひどくなり、夫は一人では看きれなくなる。息子夫婦から誘われ、同居する。

息子夫婦とは上手くいっていたのですが、妻の症状が悪化するにつれ、入院させると、看てやれなくなる・・施設へは、妻が入れても、夫は入れない。夫は、入所要件を満たしていないから。迷った末に、二人で旅行に出かけて・・・

「老いた老夫婦にとって、本当の幸せとは?」

残念ながら、私は放送を見ていません。本書を図書館で見つけた時は、なんだか、暗くて、哀しそうで借りるのをためらいました。しかし、「二人だけで生きたかった」ということばに共感するものがあったので、読んでみようと思いました。

私の老親も老老介護でした。脳梗塞になった母を父が、看ていました。そのうち、父が病気になり、在宅介護ができなくなりました。父は、昨年亡くなって、今は、母は老人ホームにいます。父の生存中、父の様子を見に実家に通い、母の様子を見に老人ホームに通いました。

そして、夫婦で長生きなのに、一緒に暮らせないことについて、違和感を感じました。たとえ、死ぬ時は、一人だとしてもです。老夫婦の一方が、認知症などで介護が必要になれば、一緒には暮らせないという現実をしかたないと片付けていいものかという疑問がありました。

もっと、助けを求めればいいのでしょう。長い間生きてきて、培ってきた生き方に固執しなければ、なんとか道はあるのでしょうが、当事者が、納得いく方法でなければ意味がないわけです。他人に、そして家族にも迷惑をかけたくない・・・ 切ないです。

そう簡単な問題ではありません。ただ、介護について考える時、夫婦ということも大切にしたいものだという思いがあるということです。どんな最期を迎えたいのか日頃から、考えておくことも大事なことではないでしょうか。

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