穏やかに暮らしているのなら今のままでもいい?

昨日、老人ホームにいる母に会いに行ってきました。母は、最近、ずいぶん落ち着いているようです。

寮母さんと、しばらく話したのですが、以前みられた手足の硬直もないし、床ずれも治っているそうです。おむつをずっとしていて、ほとんどベッドで横になっているのが、残念です。

1年くらい前までは、ほとんど一日、談話室(食事をする場所)で車いすに座っていました。ところが、お尻に床ずれができて、座位を続けることができなくなってしまいました。

床ずれは、治ったのですが、体がかたくなってしまったようで、トイレにも行っていないようです。車いすでベッドから離れるのは、食事や入浴の時と行事の時だけです。寝たきり状態です。

認知症なのですが、話しかけると、返事がちゃんとかえってきます。時々、格言のようなことを言ったりしますから、楽しい会話はできています。夜に寝ないで、寮母さんに迷惑をかけています。

そして、わたしを娘だとわからないということから、寮母さんが、母の若い頃の写真を持ってきてくださいと言われました。

高齢になってからより、若い頃の写真の方が、思い出すかもしれないからと。繰り返し見ていれば、何か、思い出すかもしれないからと。寮母さんの気遣いは、とても嬉しかったのですが、私としては、無理に思い出さなくても、今のままでも、母が、穏やかにくらしているからいいとも思うのです。 それに、母の目は、はっきりとは、見えなくなっているようなのです。 母に聞いても、確認が、うまくできないのですが、、ぼんやりくらいにしか、見えていないようです。

母にしてみれば、あまり思い出したくないことが、続きました、昭和63年(1988年)の1月に、母にとっては、叔母にあたる姑が94歳で亡くなりました。寝付いて、2日目くらいに亡くなりました。大往生でした。

それから、約2年くらいして、兄が、平成元年(1989年)12月に急死したのです。46歳でした。そのうえ、平成7年 (1995年)10月に兄の三男が19歳で山で滑落死しました。

つらかったと思います。そういうことを思い出さなくてもいいのじゃないかと思います。

それに、わたしを娘だとわからないと言うのですが、なんとなく通じるものがあります。今のままでもいいと思っているのですが、寮母さんの気遣いに対して、応えたほうがいいとも思いますから、写真は持っていきます。 認知症の人に古いアルバムを見せるのが、忘れていることを思い出させるのに効果があるとされています。

母は、一人になってしまった自分の子どもの私を本当は、認識したいのかもしれませんから。 今のままでもいいと思っているのは、わたしの考えです。母の考えはわからないのですから。

最新記事

  • 福岡伸一氏:分子生物学者 2010.05.20 福岡伸一氏を知ったのは、5月17日月曜の「スタジオパークからこんにちわ」というテレビでした。
  • 親の年金をあてにする? 2010.05.12 親の年金をあてにして、家計が成り立っているという家庭が少なくない、という話がありました
  • 老人介護は人生の縮図 2010.05.11 「老人介護は、人生の縮図」というのは、老人施設に携わっている人たちの座談会のテーマです。

メニュー


rss

Valid XHTML 1.0 Transitional

Valid CSS!