唐突に「山にいきたい」と言い出して

母がいる特別老人ホームには、まだ、貼り紙がありました。

「感染症の疑いがある人がいるので、面会はなるべく控えてください」というような内容です。

なんでも、ノロウイルスに感染した疑いがあったとか。

もう、だいぶ、日にちが経ってるのですが・・・

それでも、消毒とマスク着用をして、面会させてもらえます。

昨日の母は、いつも通り、ベッドにいて、うつらうつらと居眠りの最中。

窓からあったかい日差しがさしこんで、気持ちよさそうでした。

そして、私の問いかけに「山、いきたい」と繰り返していました。

なに聞いても、「山、行きたい」でした。そんなに、切実な響きはなく、

ただ、つぶやいてるような感じでしたね。

母が山というのは、おそらく母が生まれ育った”やま”だとは思うんです。

でも、こんなこと、少なくとも私は聞いたことなかったです。

山のくらしが、好きでなかった母は、強く自己主張して、町に移ってきたのです。

もう、40年くらい前の話ですが。

もっとも、私がそう思っているだけで、実は家族の思いが同一だったこも知れませんね。

とにかく、町での暮らしをとても喜んでいたことに間違いありません。

それと、「山、行きたい」が相反するとは言いませんが、ちょっと感慨があります。

もう、車椅子に乗ったままでしか移動は無理ですから、暖かくなっても、まだ、

「山、行きたい」ようだったら、移動手段を考えて、連れて行きたいものです。

 

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