「夫のかわりはおりまへん」を読んで

「前高槻市長の介護奮戦記」と副題のついたこの本を読んで、ある思いに至りました。それは、この本の作者である江村利雄さんは、現実をきちんと受容していらっしゃるということです。これだけ、反響が多いのは、現実を受容できていない人が、多いということではないでしょうか。

市長をお辞めになるまで、様々思い悩まれた結果の、決断が、「夫のかわりはおりまへん」ということでした。当時、話題になり、心に留めては、いましたが、最近になって、あるテレビで、江村さんを拝見して、本を読もうと思いました。確か、テレビでは、奥様は既に亡くなられ、今は、心の介護について、講演活動をされていて、笑いのある介護を提唱されていました。

男性の老老介護の体験に基づいて、講演される意義は、とても大きいと思います。

江村さんは、経験を経るなかで、本人を含め家族のみで介護を担うのではなく、様々な方法を使って、介護生活を実行されました。友人や、近所の方など身近な人たちとの付き合い方など、とても、自然で潔さを感じました。

奥様の認知症、パーキンソン病で寝たきり状態をありのまま受け入れて、ご自分なりの介護のやりかたを、実行された江村さんの、講演を聞いてみたくなりました。

夫のかわりはおりまへん―前高槻市長の介護奮戦記
江村 利雄
徳間書店 (1999/12)
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