折元立見さんの「アートママ」
折元立見さんは、現代美術の鬼才として、世界的に知られているそうです。「アートママ」シリーズが代表作。認知症の母を介護し、その日常をパフォーマンス・アートとして作品にし、発表されています。
富山県立近代美術館で日本の現代美術展が開催されていて、「認知症の母アートに」という紹介記事が新聞に掲載されました。折元立見さんという名前は、知らなかったけど、有名な写真「アートママ(小さな母と大きな靴)」を覚えていました。
大きな靴を履き、杖をついて、堂々としているお母さんの表情に温かみと信頼なのでしょうか・・とても印象深く心に残っています。息子さんの作品ということも記憶に残っている要因です。一方、これは何?という不思議な感覚もありました。
現代美術というのは、私にとっては、なかなか理解が難しいと言う風に感じていて、とっつきにくいものの範疇です。特に、パフォーマンスが奇妙であったりなので、人々を驚かすのが目的?と疑ったり、そんな感じ方しかできないのです。
介護と現代美術というつながりに、驚いてしまいました。折元立見さんには、母親を最期まで看たいという強い意志があるそうです。折元さんのアートを子供の頃から、あらゆる面で応援してくれた、ただ一人の理解者が母だったからとのことです。
認知症の母を題材にすることへの葛藤を乗り越え、アートを続けることが折元さんと母上の幸せになるという思いになったそうです。折元さんは、母と一緒に作品を創っていると言われます。
この「アートママ」シリーズは、「ベニス・ビエンナーレ」の国際作品に選ばれ、世界中のメデイアがとりあげ、その逆輸入で日本にも知られるようになったということだそうですね。
折元立見さんは、介護の現実に対して問われて、介護する側と介護される側の温かい人間関係が第一に考えられるべきだと応えられています。
アートは現実のありのままの世界にあり、介護生活が、現実だから、その中にアートがあるということです。
改めて、介護は現実であり、温かみのある人間同士の信頼が一番大事なんだという思いが強くなりました。
庭のもみじの紅葉ももう終わりに近づいています。

