「介護を創る人びと」を読んで

副題に「地域を変えた宅老所・グループホームの実践」とあります。

作者は、加藤仁氏です。寝たきりの春―倒れても生きぬく人々の記録 を先に読みました。様々な寝たきりの人たちに対する、著者の暖かくて、真摯な目線を本から感じました。きちんと、向き合ってのレポートに圧倒されました。

それで、介護に関する本が読みたくて、介護を創る人びと―地域を変えた宅老所・グループホームの実践 に行き当たりました。期待以上の内容でした。

加藤氏は、介護(福祉)の素人が、介護の施設を、創っていると言われます。”必要だから、とにかくやってみよう”と、やり始める。やりながら、考え、実践して、その施設のノウハウを柔軟に積み重ねている。小規模、多機能、地域型が、キーワード。

こうあらねばならないではなく、基本は、あくまでも、お年寄りの気持に添うことです。住み慣れた地域で、最期を迎えたいと思う人が多いから、小規模で、多機能、そして地域型となるのです。

もちろん、介護のプロが、勤務先の施設で、疑問や限界を感じて、止め、改めて、前述のようなグループホームを創るということもあります。

大規模な施設で、時間割通りに介護が行われていることについて、疑問や不安を持ちつつ、しかたないと思っている人が多いのではないでしょうか。私も、そうでした。たとえば、ホールに集められて、お遊戯みたいなのをやっていたり、歌を歌ったり、ぬりえだったり・・・を見た時、実際のところ、中間に入りたいとは、思わなかったです。生活が、感じられないのです。

大規模な施設には、それなりの機能があって、役割を果たしていることも、事実でしょう。ただ、小規模で多機能なグループホームが、各地域にあったら、老後もいいなあと思うのです。

選択肢をもっとたくさん持ちたいと思うのです。

「介護を創る人びと」では、失敗例も紹介されています。成功例とともに、学べます。

施設にボランティアが、たくさん出入りすることの大切さについて、考えさせられました。施設が、閉鎖的にならないことにつながるのですね。

圧倒的なルポルタージュに感動しました

老いてときめく には、様々な女性の生き方が、紹介されていて、触発されました。

 

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