高次脳機能障害 「母子の闘い」

昨夜の「アンビリーバボー 奇跡の体験 母子の闘い 10年の記録」を見ました。

高次脳機能障害になった息子さんの一ノ瀬たけしさんと家族の10年の記録を再現ドラマで紹介していました。家族全員で障害を持った息子さんを支えているのですが、全面的に介護を担ったのは、やはり、お母さんです。

高校を卒業後、専門学校に入学してまもなく、心臓発作で倒れ、心肺停止後12分に蘇生したのですが、医師からはたとえ、意識が戻っても、身体が動くことはないだろうと宣告されてしまいます。

奇跡が起きて、彼(一ノ瀬たけし君)は、意識を取り戻し、身体も動くようになりました。でも、高次脳機能障害の後遺症を負ってしまいます。

一人では何もできない上に、夜間徘徊や奇声、自殺未遂まで起こすようになり、薬で抑える治療に、健君は、どんどん衰弱していきました。母親は、医師に薬のことを聞いても納得のいく答えが得られず、自分が息子を治そうと決意するのです。

10年前には、高次脳機能障害に対する治療法が確立されていなかったのです。医療の現場で、その名前すら、知られていなかった・・・

母親の介護の負担は、想像を超えたものだったようです。家族の精一杯の支えがあったにしても、治療方がないのですから、先も見えず、だんだん追い詰められて、息子の首に手をかけ、心中を考えるまでになる。健さんの他に弟さんと妹さんがいて、彼らの声が聞こえた気がして、母親は、心中を思いとどまったのです。

母親が、脳の専門家に手紙を出したところ、返事が届きます。そこには、「脳は自ら価値があると認めた情報についての脳回路を作るのである。『好きこそものの上手なれ』」とありました。

そこに光を見出した母親がたけしさんが、バンド活動をしていたことを思い出し、歌や音楽がたけしさんの『好きこそものの上手なれ』だと確信するのです。

それからの道のりもたくさんの困難があるのですが、ついには、たけしさんが歌手としてデビューをはたします。たけしさんの「歌手になりたい」夢を叶えるために、父親が仕事を辞めて、サポートに専念することになったそうなんです。

父・純二さんの言葉「商売の魚屋は、代わりにやる人がいるけど、健の父は私だけですから」には、その潔さに感動しました。

母・まゆみさんの絶対諦めない気持ちが、たけしさんの奇跡を生んだのでしょうね。凄い話です。

つくづく、介護のたいへんさを認識させられましたが、人の脳機能の凄さも知りました。それを支え、奇跡を起こすのは、人の諦めない気持ちだということを改めて、教えられた「アンビリーバボー」でした。

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